ベローネ・タイムス
「ねぇ見た?」
「見た見た!あったりまえじゃん!」
「ねぇねぇ、どう思う?」
「あたしは絶対に記事に賛成!!」
「私も私も!!てか前からそう思ってたんだ〜」
ベローネの女子の話題を現在独占中のモノ。
それはこれ―――『ベローネ・タイムス』
「ほのか!今月のベローネタイムスって何かスゴイらしいよ!?持ってきたから一緒に見ようよ?」
「もぅ、そんなに目輝かさなくても…。でもいいよ」
「じゃあ行くよ……アレ?あたし達が写ってるよ?ナニナニ、学園のスターに迫る……」
・ ・ ・
学園のスターに迫る!! ベローネ・タイムス Vol***
今月の特集は我がベローネ学院女子中等部の誇る2大スター
ラクロス部キャプテン 美墨なぎささんと、科学部部長 雪城ほのかさんに迫ってみました。
まず話を聞いたのはラクロス部のチームメイト達。
「普段はアレだけラクロスの時は凄くカッコイイ」(2年)
「時々何故か存在感がなくなるけど決めるトコは決める」(3年)
「決めて欲しい時に決める。そんな姿に痺れる憧れるぅ」(1年)
などなど。
次に科学部の皆様にお話を伺いました。
「豊富な知識や部員の事を真剣に考えてくれるところが凄いスキです」(1年)
「科学に対して真摯なその姿勢が尊敬できる」(2年)
「口を開けば『なぎさが、なぎさが…』たまには違う話を聞かせてよ」(副部長)
などなど。
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「『―――さすがに二人とも仲間からの信頼は絶大です』…だって、何か照れるね」
「何だか褒められてるんだかヨク分からないけどね」
「素直じゃないなー、ほのかは。それより続きはっと……」
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と、二人の評判についてはこれくらいにして、ここからが本題。
そう、今月の本当の特集はコレ!
―――『美墨なぎさと雪城ほのかは付き合っているのか否か!?』
ベローネにまことしやかに流れるこの噂について真偽を確かめる為、我々は関係者に聞き込みを行ったのである。
「言葉が無くても分かりあう関係っていうのかな?以心伝心、一心同体…とにかくスゴイんです!」
「そうそう!なんて言うのかな…愛?」
「うん!愛かも!!…なぎさ、これお守り。明日の試合頑張ってね」
「ありがとうほのか…!明日の試合絶対勝つよ。だから終わったら(以下小芝居の為割愛)…なんてねなんてねなんてね〜!!」
(1年、二人組み)
「なぎさとほのか?ああ、いっつも一緒にいるよ。だから時々からかうんだ、あんた達夫婦とかカップルみたいだねって。
でも最近全然反応薄くてさー。そんなの当然じゃん?みたいな雰囲気でからかい甲斐が無いんだよ。
ありゃ友情を越えた何か…例えば愛情とか…があるね。え?もう行っちゃうの?安くしとくからタコ焼き食べて行きなよ!?」(タコ焼き屋、年齢不詳)
「なぎささんとほのかさんですか?お二人ともお互いをとても大事に思ってて、とても大好きで…ステキな関係ですよね。
深い信頼感と強い絆…愛ってよく分からないですけど、それがそうならば愛じゃないかと思います」(1年、金髪女子)
皆の口から出てくる『愛』と言う単語。確かに二人の間には何かがあることは間違いない。
そして我々は最後に、雪城ほのかをもっともよく知る人物に話を伺う事にしたのである。
「ほのかがなぎささんの事をどう思ってるかって?そりゃもう大好きに決まってるじゃないですか。
あの子ったらなぎささんの事を話す時は本当に楽しそうな顔で話すんですよ。まるで恋してるみたいに。
それにいつだったかしら、なぎささんが家に泊まりに来た時、朝にほのかの部屋に行ってみたらあの子達手を握り合って寝てたんです。
どんな夢をみていたのかしらね…。兎に角、お似合いなんですよ、あの二人は。それになぎささんは女の子だけど
安心してほのかを任せられます。なぎささん、これからもほのかの事を宜しくお願いしますね」(祖母)
……皆さんはこの記事をどう捉えるだろうか?確かにはっきりとした答えは出なかったかもしれない。
しかし我々は、実際に二人について話す時のみんなの何とも言えないあまーい雰囲気を感じることが出来た。
そこでその感覚を加味してこう結論付けたのである。
ズバリ言うわよ!美墨なぎさと雪城ほのかは―――
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「『―――美墨なぎさと雪城ほのかは間違いなく付き合っている。ビバ!カップル!ベローネ万歳!』」
「………」
「………」
「……お婆ちゃま」
「…って、なんじゃコリャー!?」
「ちょっとちょっとちょっと!なぎさと雪城さんてそんな仲だったの?」
「知らなかったよ。言ってくれればお祝いしたのに」
「志穂!莉奈!あんた達まで……」
「アレアレアレ?ちょっとヤバイ?」
「うん……逃げろ!!」
「うがーっ!!」
「ちょっと、なぎさ!待って!!」